猗頓之富

猗頓之富の意味と使い方

用語の解説

四字熟語 猗頓之富
読み方 いとんのとみ
意味 莫大(ばくだい)な財産のこと。また、富豪の意味。「猗頓」は中国春秋時代の金持ちの名。
類義語 呉越之富(ごえつのとみ)
堆金積玉(たいきんせきぎょく)
陶朱猗頓(とうしゅいとん)
英語表現 A vast fortune
由来 中国春秋時代、もと越王句践(こうせん)に仕えた范蠡(はんれい)が名を陶朱(とうしゅ)と変え、巨万の富を得ていたが、猗頓はこの陶朱に教えを受け、牛や羊を十年飼ううちに財産は王公になぞらえるほどになり、金持ちとして名を馳(は)せた故事から。別に塩業で富を成したともいう。
出典 「孔叢子(くぞうし)」陳士義(ちんしぎ)/「史記(しき)」貨殖伝(かしょくでん)