暗香蓊葧/あんこうおうぼつ

暗香蓊葧(あんこうおうぼつ)の意味と使い方
四字熟語 暗香蓊葧
読み方 あんこうおうぼつ
意味 どこからともなく、よい香りが盛んに漂いくるさま。「暗香」はどこからともなく漂うよい香り。また、暗闇の中に漂うよい香り。花の香り、特に梅の花の香りをいうことが多い。「蓊勃」は盛んなさま。「暗香蓊勃」とも書く。
英語表現
出典 斎藤拙堂(さいとうせつどう)「月瀬記勝(つきがせきしょう)」
類義語 暗香疎影(あんこうそえい)
暗香浮動(あんこうふどう)

使い方/例文

例文

  • 雪が降る日は暗香蓊葧と冬を感じさせる香りが空気中を漂っている。
  • スーパーの総菜売り場付近を通ると揚げ物の良い香りが暗香蓊葧としてきたので食欲がわいた。
  • 彼女が通り過ぎると彼女がつけている香水が暗香蓊葧と香ってくる。
  • 花屋さんに行くと花の香りが店いっぱいに暗香蓊葧としており、思わず深呼吸をしたくなった。
  • 4月になると少し暖かくなり草木が芽吹く香りが暗香蓊葧としていてとても心地が良い。
  • 祖母の家に遊びに行くとお仏壇に上げた線香の香りが暗香蓊葧とし、懐かしい気分になった。
  • 桜の木の下に行くと春の香りが暗香蓊葧としている。
  • ガソリンスタンドに近づくとガソリンの香りが暗香蓊葧としてくるのがとても苦手だ。
  • 学校で給食の時間が近づくと食欲をそそる香りが暗香蓊葧としてくるのが日常だ。
  • 家の玄関を開けると焼き魚の香りが暗香蓊葧としてきたので、その日の夕飯が何かすぐにわかった。