四字熟語 | 偃鼠飲河 |
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読み方 | えんそいんが |
意味 | 人の欲望もそれぞれの分(ぶん)に応じて満足するものであるというたとえ。人は自分の身の程(分)を知らなければならないという教え。モグラが河の水を飲んでも、その小さな腹を満たすに過ぎないということから。「偃鼠」はモグラ。もぐらもち。また、ドブネズミ。「偃鼠(えんそ)河(かわ)に飲(の)むも満腹(まんぷく)に過ぎず」の略。一般に「偃鼠(えんそ)河(かわ)に飲む」と訓読して用いる。 |
英語表現 | – |
由来 | 中国古代伝説上の聖天子である堯(ぎょう)帝が許由(きょゆう)という人物に天下を譲ろうとした。しかし堯帝の政治で世の中はよく治まっており、また許由は「モグラが河の水を飲んでも満腹になったら、それで十分である。だから、どうかお引き取り下さい」と言って、今の生活に満足しているし、自分には天下を治める才はなく、その気もないと断った故事から。 |
出典 | 「荘子(そうじ)」趙遥遊(しょうようゆう) |
類義語 | 巣林一枝(そうりんいっし) |
飲河之願(いんかのねがい) | |
飲河満腹(いんかまんぷく) |