「唆す」の意味と使い方から類義語・対義語・例文などについてご紹介します。最後までご覧いただけると幸いです。
「唆す」の読み方と意味とは
「唆す」の読み方とは「そそのかす」
難しい漢字なので、読めない方も多いかと思いますが「唆す」は訓読みで「そそのかす」と読みます。
「唆す」の意味とは「物事をやりたい気持ちになるように誘うこと」
「唆す」は「その物事をやりたい気持ちになるように誘うこと、早くやるようにすすめること」という意味があります。
どちらも「悪いことを助長する」という意味を表現するときに使います。
「唆す」の類義語(言い換え)一覧
「唆す」の類義語は「誘う(さそう)、嗾ける(けしかける)、釣出す(つりだす)」があります。
類義語(言い換え):誘う(さそう)
「誘う」とは「行動するようにすすめる」という意味です。
例文
- 彼女をスノーボードに誘ってみた。
- 同僚に誘われたので、映画館に行くことにした。
類義語(言い換え):嗾ける(けしかける)
「嗾ける(けしかける)」とは、「自分の思い通りに他人を動かす、何かを勢いづけて相手を攻撃する」という意味があります。
例文
- 敵軍は我らにドラゴンの群れを嗾けた。
- このままでは体重が大台に乗ってしまうと自分自身を嗾けて、私は食事制限を始めた。
類義語(言い換え):釣出す(つりだす)
「釣出す(つりだす)」の意味は「おびき出すこと、巧みに騙して誘い出すこと」です。
例文
- 博士は、彼女を釣出して悪意に満ちた実験を開始した。
- 姉が樸を釣出そうとしたが引っかからない。
「唆す」の対義語(反対語)一覧
対義語(反対語):諫める(いさめる)
「諫める」の意味は2つあります。1つ目は「禁止する。いましめる。」です。
2つ目は「悪い点や過ちを指摘し、改めるように忠告すること。」です。
例文
- 迷惑社員を諫める人が誰一人いない会社なら、会社の評判は悪くなる一方です。
- あの横暴な兄は他人の言う事は全く聞かない人間なので、諌めても効果はないと思います。
「唆す」の使い方と例文
「唆す」の使い方
「唆す」は、「○○を唆す、唆して○○する」という使い方をします。
「悪い事を誘う、悪い事をさせる」という表現に使う場合が多いです。
「唆す」の例文
例文
- 私は、夢ある若者を唆して、自分の利益を優先してしまった。
- 彼女は大事な息子を唆して、悪い事をさせているようだ。
- 彼を唆して、仕事を辞めさせたのは私です。
「唆す」の語源・由来
「唆す」の語源・由来はいくつかあります。その中でも下記が有力とされています。
例文
- 語源・由来1:「動物に対して”それそれ”と言ったものを”そそのく”」と表現されて、それが「そそのかす」になったことが語源・由来。
- 語源・由来2:「そそ」は「せかせる (急かせる) 」「のかす」 は 「退かす」と表現され、「急かして+それを行うように仕向ける」という意味を掛け合わせて、「そそのかす」という言葉ができたことが語源・由来。
「唆す」の英語表現とは
「唆す」は英語で「lure」と言います。
例文にすると下記です。
例文
- I lured her to help me with my work. 私は彼女をそそのかして、私の仕事を手伝ってもらった。
- You’re the one who lured the young man, aren’t you? あの青年をそそのかしたのは、あなたですよね?
「唆す」の読み方と意味のまとめ
読み方 | そそのかす |
---|---|
意味 | その物事をやりたい気持ちになるように誘うこと、早くやるようにすすめること |
類義語 | 誘う(さそう)、嗾ける(けしかける) |
対義語 | 諫める(いさめる) |
英語表現 | lure |
いかがでしたか?「唆す」はビジネスシーンではあまり使われませんが、言葉として覚えておくと何かと役に立つでしょう。