一箭双雕/いっせんそうちょう

一箭双雕の意味と使い方
四字熟語 一箭双雕
読み方 いっせんそうちょう
意味 一つの行動で、二つの利益を同時に得るたとえ。一つの苦労や行為だけで二つの目的を同時に達成するたとえ。一本の矢で二羽のワシを射落とす意味から。「箭」は矢のこと。「双」はふたつ、二羽の意味。「雕」はワシの意味。中国で「一石二鳥」に当たる語。
類義語 一挙双擒(いっきょそうきん)
一挙両得(いっきょりょうとく)
一石二鳥(いっせきにちょう)
一発双貫(いっぱつそうかん)
英語表現 Do one thing and get two benefits.
由来 中国南北朝時代、使者として突厥(とっけつ)に赴いていた北周の長孫晟(ちょうそんせい)は、突厥の摂図(せっと)王に気に入られて毎日狩猟をして過ごしていたが、ある日二羽のワシが飛びながら獲物を奪い合っているところに出くわした。二本の矢を与えられ、これを射落とすよう乞(こ)われた晟が、弓を引きながら馬で走っていくと、たまたま二羽が肉をつかみ合っていたために、ついに一本の矢でその二羽を仕留めたという故事から。
出典 「隋書(ずいしょ)」長孫晟伝(ちょうそんせいでん)